株式会社アグリアイランドについて
なりたち
兵庫県内屈指の野菜産地を抱えるJAあわじ島が、人手不足に悩む高齢農家などに、労働力支援をすることで少しでも力になれればと、平成17年にJAあわじ島に「援農あわじ島」を立ち上げました。
その後、発展して平成24年10月に株式会社アグリアイランドで法人登記し、半年間の準備期間を経て平成25年4月に本格的に事業をスタートさせました。
淡路のたまねぎという産地を守っていくために
援農については、南あわじ市の旧(合併前)の南淡町の賀集という地域を中心に小さな規模で始めました。シルバー人材センターとは違う形で、JAあわじ島の撰果場で働いていた方々が農地の作業を手伝ってあげようと出て行ったのが最初です。
シルバー人材センターの人は「名前はシルバー、腕はゴールド」と言われるぐらい頼りにされていますが、年々高齢化しているため、厳しい野菜の農作業を任せることができる人は、限られています。
農家に対するアンケートでも野菜の生産に対する援農の要望が一番多かったのですが、なかなか難しい事案なので先延ばしになっていたところ、JAあわじ島の組合長でもある森社長がおもいきってやろうということでスタートしました。
このままでは消えていってしまう淡路のたまねぎという産地を守っていくために、今まで農協が苦手としていた自らが農業生産をしたり、お手伝いをするといったことをアグリアイランドでやり始めました。
株式会社アグリアイランドの援農事業とは
日本各地の農協には、組合員が農業を通じて働きに見合った所得を得て、支え合う「集落営農」というシステムがありますが、これは米作中心に普及していて、野菜を請け負う制度は全国的にありません。淡路は平均農地面積が50㌃と小さく、その中心は野菜です。JAあわじ島のレタスやたまねぎ、白菜は全国でも知られ、兵庫県内一を誇っています。高齢化して、後継者のいない農家が必要としているのは、たまねぎ、白菜、キャベツなどの重量野菜の生産を、機械ではなく農家の手足となって作業をし、農家を支えてくれる人による支援です。
担い手について
担い手育成を目的として
人集めは、口コミでやっています。農業改良普及センターや地元の淡路三原高校からの紹介、研修生として雇っています。年齢は18才~30代半ばまで様々で、男性も女性もいます。採用規模を大きくするつもりはなく、じっくり育てていくつもりです。
年間を通じた働き場所が必要

とにかく、少子化がひどいです。農業の魅力、農家の財力以前に人がいません。一人っ子が多く、一度、進学等で島外に出てしまった跡継ぎは戻ってきません。
担い手として、島外からくる子、就職にあぶれた子、もともと農業をしたかった子、外国人などを、いかに引っ張り込むかを研究中です。JAあわじ島の撰果場の登録者のうち、撰果場での仕事がない人に回ってもらおうとしましたが、作業がきついため、人が集まりませんでした。障がい者雇用を考えたこともありますが、同様にうまくいきませんでした。
また、労働力確保のためには年間を通じた働き場所が必要です。アグリアイランドでは、「農作業支援」、「農協の撰果場」、「預かり農地での生産」を3つの柱に、年間を通じて雇用できるよう業務を組み立てています。
株式会社アグリアイランド 会社概要
| 事業者名 | 株式会社アグリアイランド |
|---|---|
| 代表者名 | 代表取締役社長 原口 和幸 |
| 設立 | 平成24年10月 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 社員数 | 200名(アルバイト含む) |
| 所在地 | 兵庫県南あわじ市市三條860-1 |
| 主な事業活動 |
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